「Airline」を発表しました。

2008年05月11日 22:41

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少し、タイミングが遅くなってしまいましたが、、、
「Airline」を発表しました。


遂に、遂に、発表にこぎ着けたというのが実感です。今のバルミューダデザインの力を出しきりました。


この製品については、書きたい事が多すぎて何から書けば良いか分かりません。このため、製品ページにも恒例の「デザインストーリー」を書いていません。というか、書く時間がなかったという理由もあるのですが、、、(発表当日にウェブ用の写真撮影を行っていたくらいですから)

一年がかりの仕事がやっと、日の目を見たという感じでしょうか。
デザイン構想からは2年、本格的な開発が始まってから発表までに丸1年がかかりました。

バルミューダデザインとしては初めて3DCADを導入したり、プラスティック部品を作ったり、ダイキャスト部品を作ったり、とにかく初めてづくしの開発になりました。

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しかし、何と言っても大変だったのは、各関節部分の設計でした。強度や耐久性を保ちつつ、いかにスムーズな動きにできるか。しかもあのデザインで。去年の11〜12月ごろですか。関節部分の設計がピークで、最も悩んでいた時期です。

「できないかもしれない」と思いました。出来るとしても、不本意な形になってしまうかも、と。私は仕事の大部分の時間を設計開発と製造管理に使っていますが、同時に会社のリーダーでもあります。

リーダーとしては、会社の貴重なリソースを半年以上つぎ込んだものが出来ないというのは、許されません。久しぶりにかなり焦りました。

本格的に設計に入っていると、夢でうなされます。寝ていても考えてしまうのです。各部材の寸法や構造がずっと夢にでてきて、不思議なのは、その中でもちゃんとアイディア出しをしているところです。さらに不思議なのは、朝起きて、夢の中で出たアイディアを覚えているところです。

朝起きてすぐ、メモです。取り憑かれているんですね。

しかし、そんな日々の中、確か12月だったと思いますが、ある決定をしました。それは、進めていた設計上の妥協案を捨てて、あまりにも先が見えないので避けていた道を、でももし出来たらベストのものになるという道を進もうと決めた事です。

具体的には、ベースのすぐ上の本体部の根元になっている関節の部分で、スプリングをボディーの中に入れて、ワイヤーを使って力の方向を変えるという事だったのですが、、、この辺の話はまた別の機会に。

しかし、この半ばやけくその決定が、結果的には製品の価値を多いに高めてくれました。あの時、この案に設計が進んだからこそ、今の製品の動きが実現できたのです。

まだ出荷も開始していないので、「動き」と言っても皆さんには伝わりようがないと思いますが。完成したAirlineは、去年の私たちには「夢のような」スムーズさを実現しています。

本当に軽い力で可動して、なおかつ手を離した位置でぴったりと止まります。市販のスタンドにあるように、手を離した位置から少し戻ってしまうという事も一切ありません。

これから各販売店にも展示が開始されると思いますが、実物を見る事がありましたら、是非動かしてみてください。


、、、というように書く事が多すぎるので、今回はこの辺にしておきます。できればこれから、この1年間の開発ストーリーを書いていきたいと思っています。

いつも思う事ですが。設計は旅です。

最終目的地は見えているのですが、それはあくまでも想像上の場所であり、本当に出来るかどうかは全く分からないところからのスタートです。

もちろんゴールまでの地図はありません。しかもいつも分岐点があり、間違った方向に行く事も多々あります。そしたら戻って来て、また違う道に行ってみるのです。

今回はなんとか最終地に着く事ができました。いやぁ、最高の旅でした。

Posted by デザインディレクター カテゴリー デザイン&開発ストーリー

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