Manufactured in Japan.

上の写真を御覧下さい。これはX-Baseのジョイントシャフトですが、通常このようなパーツはオートメーションで作られます。しかし、私たちの製品では、熟練の職人の手によってひとつひとつ削り出されているのです。彼は十代の頃から旋盤工場で働いていました。戦時中は、航空機の部品を削っていました。それから何十年も過ぎ、今日も、彼は何かの部品を削り続けています。

バルミューダの製品の外箱には、Manufactured in Japan の文字がプリントされています。私たちはこの言葉をものづくりの国、日本で製品を作っているという誇りをもって記しました。私たちが日本での製造を選ぶ理由は2つあります。

一つめの理由は品質。私たちは自分達の製品に標準以上の品質を求めています。ご存じのように日本企業の品質管理は世界一と言われており、そしてこの品質の高さは大企業だけではなく、その下請けをしていた日本中の工場にも色濃く継承されています。また技術力の面からもほんの小さな工場が世界屈指の技術を持っていることもあります。今、小さな工場はその数を減らし続けていますが、そこで働く人々の技術力は高く、熟練工と呼ばれる人たちがまだたくさんいます。特に、標準以上の品質を求める場合、彼等はとても頼りになるのです。

そして私たちが国内生産を選ぶもうひとつの理由。それは私たちが日本のメーカーとして、できる限り国内で製品の製造をする事がひとつの役目だと考えているという事です。より良い製品を作るため、今までになかったアイディアを出す事がメーカーとしての使命ですが、そのアイディアを図面にした後、コストだけを考え、安易に生産を海外に移してしまっていいのでしょうか。今、多くの企業がこの方法をとっていますが、その姿勢に私たちは疑問をもっています。そうする事で確かに価格は抑える事ができますが、反面、多くの中小工場が危機に瀕し、そこで働く人々の職が奪われています。そして、この流れは結局はこの国の市場を弱める事につながってしまうのではないでしょうか。私たちは現在、全ての製造を国内で行っていますが、今後も、できる限りこの方針を貫いていきたいと考えています。

私たちの今のビジネスの規模は小さく、だからこそこんな事を言えるのでしょうか。その答えは私たちにも分かりません。しかし、いつの日か、ビジネスの規模が大きくなった時、その時も製品だけでなく、その製造方法にも胸をはれる企業になる事。これも私たちがものづくりを続けていく上での大きなテーマであると考えています。