マスキングノイズという考え方
真っ白な紙を前にアイディアを形にする時、1冊の本を最後の1行まで読みきりたい夜。そんな深い集中を必要とする場面で有効なのが、集中を妨げる周囲の雑音を、別の音で覆い隠すというアプローチです。仕事や学習の時間はもちろん、眠りを妨げる環境音への対策として、新製品 The Clockにも取り入れられています。
集中や眠りが妨げられる要因
ついさっきまで夢中だったのに、誰かの話し声や、ドアが閉まる小さな音ひとつで、集中が途切れてしまう。集中は人間に備わった素晴らしい能力ですが、些細な事をきっかけに途切れてしまいます。
その理由は、かつて野生で生きていた頃の名残りでしょうか。大きな外部環境の変化が起こった時、何かに没頭したままでは危ないからなのかもしれません。つまり私たちは、集中しやすく、同時に集中が途切れやすい生き物なのです。
集中が途切れる要因として最も多いのが、突発的な物音だと言われています。隣の席の話し声、遠くで鳴り響くサイレンなど。何か気になる物音が聞こえ、意識が外に向くことで、集中は簡単に途切れてしまいます。
眠りの時も同様。入眠時や眠りが浅いときなど、気になる物音によって、目を覚ましてしまいます。多くの場合、それは望ましくないことでしょう。
マスキングノイズという
考え方
「気になる物音」は、当然ながら聞こえなければ気になりません。こんな簡単な事実から生まれたのが、The Clockにも取り入れられているマスキングノイズという考え方です。私たちの意識が向かない、継続する、意味のない音、つまり気にならない別の音を発生させることで、突発的な物音を打ち消そうというアプローチです。
その音の種類として適しているとされているのが「ホワイトノイズ」です。ホワイトノイズとは、人の耳で聞こえる低い音から高い音まで、幅広い周波数帯の音が均等に含まれているノイズのこと。テレビの砂嵐の音などがその代表格です。低音から高音まで、バランスよく音が含まれているので、マスキング効果が高いのでしょう。
より良い集中や
リラックスのためのノイズの音質
ホワイトノイズとは、広い周波数帯の音が含まれているノイズなので、さまざまな音色が考えられます。本項でテーマにしている、集中の持続やリラックスのための音源の場合、耳障りではない、むしろ、耳に心地の良い音色が望ましいと思われます。特定の周波数の低音や、鋭いと感じる中高音が目立たない音色が良いでしょう。


求めているのは、気になる物音をマスキングする効果が高く、好ましい音色の継続するノイズ。レコードの針の音や、薪が燃える音などをミックスすることで、温かみのあるノイズを作ることが可能です。また、厳密にいうとホワイトノイズではないかもしれませんが、波の音や雨の音など、自然界の環境音は、マスキング効果が高く、リラックスを促す効果もあると言われています。
バルミューダのサウンドチームは、集中やリラックスをテーマとした、さまざまなマスキングノイズを制作しています。