BALMUDA The Brew開発ストーリー

今回、このようにして、BALMUDA The Brewを皆さんに
ご紹介できることをとても嬉しく思っています。
…いえ、嘘です。実は、肩の荷がおりた、というのが正直な気持ち。

バルミューダのコーヒーメーカーの開発が始まったのは6年前。
長い道のりの中、私は一時期、
バルミューダからコーヒーメーカーが発売されることはないだろうと思っていました。

しかし、出ました。しかも、とってもおいしく。
BALMUDA The Brewで淹れるコーヒーは、強い香りと苦味、そして澄んだ後味が特徴。
この品質にたどり着くまでのストーリーを紹介します。

バルミューダ代表 寺尾 玄

どこにも着かない道

ースター発売直後から、バルミューダのキッチンシリーズ第2弾としてロードマップに上ったコーヒーメーカー。当初目論んだのは、エアロプレスの電動化でした。流石にピストンをモーターで押すだけでは芸がないので、蒸気の力で豆を押しながら抽出する方法が考案されました。このスチームプレスというまったく新しい方法は、とてもおいしいコーヒーを得ることができましたが、蒸気圧の制御、再現性の確保など技術的なハードルが非常に高く、開発は難航。そうこうしているうちに、後から企画された電気ケトルが先に発売されました。次に炊飯器に抜かれ、オーブンレンジにも抜かれました。周回遅れとなったコーヒーメーカーくんは結局、技術的課題をクリアできずに開発中止。プロジェクトに関わっていたメンバーたちは皆、肩を落としていました。

コーヒーメーカーが次に企画に上がったのは数年後。あるコーヒー関連会社との共同で、家電に加えてコーヒー豆も販売するという、いわばサブスクリプション的なビジネスモデルです。私はデザイナーでもありますが、同時に経営者。やらない手はない! と思い、ここで「スチームプレス技術」が再登場。しかし結果は、またしても敗退。様々な制限のもと、今度は味を作り込むことができませんでした。この文を読むとあたかも一瞬で終わったように感じますが、十名近くのエンジニアが集まって、約一年かけたプロジェクトです。これでダメなら、きっと縁がないのです。どこにも着かない道を歩いてきてしまったのだと、私は思いました。

太田くん

れからまた数年が経ち、バルミューダは成長します。新しいスタッフが続々と参加し、技術部門のソフトウェア開発者として入社したのが太田くんです。
ある日、背の高い彼と会社のエントランスで出会いました。曰く、自分はコーヒーマニアでハンドドリップの名人。バルミューダでコーヒーメーカーをつくらせて欲しいとの事。私はこれまでの経緯を簡単に説明し、やるつもりはないと伝えました。しかし、一抹の未練があったので、もしとんでもない方法ですごくおいしいコーヒーを作れるなら、考えてもいい、とも言いました。
そこから、とんでもない方法の模索が始まります。挽いたコーヒー豆と水をトレーに入れてトースターで加熱する方法。同様に、電子レンジで温める方法。ご想像の通りです。それらは、とんでもなくまずいコーヒーでした。

これはうまい!けど…

れらを試飲をした私は、もう完全にストップ!と言い放ちます。今後会社の資金をコーヒーに使うことは絶対にしない、やるなら自分でやれ。と通達しました。ここで偉かったのは、太田くんです。彼はその後も自分で研究を続けました。
数ヶ月後、おずおずと差し出された一杯のカップ。まだやっていたのか、と私は思いました。仕方ないので、飲んでみると。引き出された魅惑的な香り、強い苦味、そして日本人好みの非常にスッキリした後味。ストロングで、クリアです。「これはうまい!」と思いました。しかしそれを言ったら負けのような気がして…「まあまあだな」と私はコメントしました。
現代の貿易量において、コーヒーは石油に次いで世界で第2位です。次が小麦。こんなにも人々の心をつかんでやまないコーヒー。その魅力が詰まっている一杯だと感じました。言いはしませんでしたが、本当においしかったよ。太田くん。

独自のメソッド

度目の正直です。聞いてみると、太田くんの考えた方法はまず、独自の温度制御によって早期に高濃度のコーヒーを抽出します。これは、コーヒーの雑味やエグ味は、抽出後半から出るという彼の発見によるもの。しかしこのままでは濃すぎて飲めないので、後で適量の熱湯で割るという方法です。
分かるような、分からないような。でもずば抜けておいしいので仕方ありません。そしてそれを家電にするためには、再現性が必要です。技術陣が実験をしますが、彼らのうるさいことと言ったら…。朝9時、おごそかに始められる実験なのですが、皆さんはご存知でしょうか。コーヒーって飲み続けていると、だんだんハイになるんです。昼頃には会話が多くなり、3時ごろには笑い声が聞こえてきて、やかましいの域に達します。まあ確かにストロングなコーヒーを朝から十数杯も飲んでいたら、効くのかもしれません。毎日のように、私に「うるさい!」と怒られていた開発チームが思い出されます。

デザインの飛躍

ルミューダの通常の開発工程は、ごく初期にデザイン原案がまとめられ、それに向けて設計作業が進められます。
しかし今回は逆。先にテクノロジーがありました。さて、この味や香りは、どのような形をした機械で淹れられるべきなのでしょうか。
デザイナーが突然に、完成されたデザインモックアップを持ってきたのは、ある日のことでした。それはクラシックでエレガント。設置面積も少なく、何より素晴らしかったのは、コーヒーメーカーをオープン構造にしたことです。目の前で熱湯が少しずつ注がれ、豆が膨らみ、香りが部屋に充満します。制御上の蒸気の音までライブ感になり、活力に溢れた体験を提供します。いやー、参りました。そのクオリティに。あのデザイン案が発表された日が、実はBALMUDA The Brewができた日なのだと思います。

さまざまな朝に

く眠り、気持ちよく目覚める眩しい朝。当然ながら、人生を生きているとそんな朝ばかりではありません。静かな朝もあれば、不穏な朝もあります。
しかし、どんな朝でも今の私は目覚めると真っ先にBALMUDA The Brewの前に行き、コーヒーを淹れます。これは最初の試作品が我が家に来てからの毎朝の私の習慣です。
その場で待つこともあるし、用事を済ませることもあります。おそらく身体が欲しがっているのでしょう。そして淹れたての一杯のコーヒーが湯気を立てている隣で、仕事のノートを開きます。また仕事かあと思いながら。

それでもね。若干、気分が違います。毎朝、素晴らしい香りと強い苦味に包まれるのは、なんとも気持ちの良いものなのです。
BALMUDA The Brew。さまざまな朝に。ご自宅での最良のコーヒー体験を、ぜひ、お楽しみください。

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