

手作り餃子の店 吉春
黄金色の焼き目が驚くほど美しい
近年名店が続々誕生しているという東京・調布市国領に餃子好きの間で評判の専門店があります。
手作り餃子の店 吉春。プロの料理人や食通が足繁く通う
そのカウンターは、いつも楽しげな空気で賑わっています。
店を切り盛りするのは中国吉林省の麺点師でもある 店主・吉村千恵子さんと弟の隆一さん。
注文ごとに皮を伸ばして調理する、人気の餃子専門店のプロフェッショナルも
BALMUDA The Plate Proが生み出す黄金色の焼き目に感心しきりでした。

伸ばしたて、包みたての餃子が
一番おいしい
最初、「BALMUDA The Plate Proで、吉春の餃子を焼いてもらえませんか?」と声をかけていただいて驚いたんです。「フチのないフラットなプレートで焼き餃子を?」「蒸す時のお湯が流れてしまうのでは……?」と心配だったんですが、いざ焼いてみると仕上がりの焼き目にもう一度驚かされました。黄金色と言うんでしょうか。素晴らしい色に焼き上がりますし、何度焼いても同じようなきれいな色に焼くことができる。本当に驚きました。

生の皮から焼く餃子は、
実は難しい
餃子をきれいに焼くのって難しいんです。中国・吉林省では、家庭でもお店でもさまざまな餃子を焼きます。でも日本の焼き餃子のように生の生地を焼くのは飲食店や屋台だけ。家庭ではだいたい水餃子で、残った分を温めるときに焼き餃子にするんです。
一度火が通った皮は焼いてもそれほど焦げずに扱いやすいんですが、生の皮からだと焦げてしまったり、逆に焼き目がきれいにつかなかったりもしやすい。生の皮から上手に焼くと、皮はサクッと香ばしく、生地にハリとコシが生まれます。さらに伸ばしたての皮だと、やわらかさも加えられる。自家製の皮で包みたての餃子を焼くのが、最高においしいと思います。

プロの鉄板以上の
きれいな焼き目に見惚れてしまう
私たちが営業で使う餃子専用の鉄板って厚みがあるから熱が鉄板全体に回るんです。それに火加減や入れる水の量、加熱時間も決まっている。いつも同じ条件だから、きれいに焼くことができるんです。でも、家庭のコンロで餃子を焼くときには、そこまで条件は一定にできませんよね。最適な水の量も決まっていないし、火加減も難しい。
BALMUDA The Plate Proは3層構造で厚みのあるクラッドプレートだから、すごくいい色の焼き目がつきますね。設定した通りの温度で熱を蓄えてくれる。決めた量の水を加えると一瞬で沸いて蒸気になってくれる。私たちが使う鉄板以上にきれいな焼き目がつく印象です。

誰が焼いても
美しい焼きが
実現できるプレート
実はここだけの話、私たちが使っている餃子焼き器も、鉄板への火の当たり方に強弱があり焼きムラができたりもするんです。自分の店の鉄板には慣れているから焼く場所や水の量などを調整して焼き上げられますが、その調理場や機器に慣れていないとプロでもうまく焼けなかったりもします。
ところがBALMUDA The Plate Proは、プレート上のどこに置いても同じようなきれいな焼き目の餃子に仕上がります。200℃で焼くときれいな黄金色。220℃で焼くともう少し深い色の食欲をそそる焼き目がつきます。温度を決めて水さえ測れば何度焼いても、誰が焼いても思った通りの焼き色に仕上げることができる。驚きましたね。

お湯を捨てないおいしさがある
お湯の量が決まると味もおいしくなります。吉春の焼き餃子もお湯の量は決まっていて、最後は蒸し焼きになります。だからお湯を捨てる必要がなく、おいしさを逃さない。家庭でもお湯の量と焼き時間が決まれば、餡の肉汁までおいしい餃子になると思います。

フタを開ける瞬間の
盛り上がりは
まるでショーのよう
水を加えるときや、仕上がりのときフタを開けると湯気がブワーッって立ち上りますよね。家庭のテーブルなのに、あの「うわあ! おいしそう」と盛り上がる感じは本当にライブのショーですよね。あの瞬間が家でも楽しめるなら、もしかするとお店より盛り上がりそう。正直、ちょっぴり羨ましいです。
文:松浦達也 写真:吉澤健太
