家族の思い出
私が子どもだった頃、テレビで映画が放映される機会が今よりも多かった気がします。ビデオデッキも普及する前、オンライン視聴など想像もつかなかった頃です。つまりその映画は、その日、その時間にしか観ることができないものでした。その分、一本の映画が今よりも貴重で、そこから得る楽しみも悲しみも、今よりも少しだけ大きかったと思うのは私の気のせいでしょうか。たまに全員で観ようという映画が放映される日には、私たちは早めに夕食を終えて、めいめいに枕や布団を用意し、テレビの前に陣取り、始まるのを楽しみに待ちました。
あつあつのポップコーンの香り
やがて私も成長して、友達や恋人と映画を観にいくようになりました。思い出すのは、いつも買っていた、そして今でも決まって買ってしまうポップコーンのこと。席に座り暗くなっていく劇場の中にいると、なぜだかいつも、そわそわした気持ちになります。これから見知らぬ物語が幕をあけるかと思うと、落ち着かない気分になるのでしょうか。そんなときにいつも側にあったのがポップコーン。湯気が見えそうなくらいの香ばしいにおいと、ほのかなバターの香り。正直に言いましょう。先日家族と映画館に行ったとき。息子たちに「ポップコーン、食べすぎるなよ」と、言ったのは自分が食べたかったからです。
家を映画館にする方法
BALMUDA The Range の開発中に、立派なホームシアターがなくても、自宅にいながらにして映画を最大限に楽しむ方法と出会いました。電子レンジでポップコーンが作れるらしい…このことをあるスタッフから聞き、その後はレンジでポップコーンを作ることが社内で大流行。レンジ専用ポップコーンを入れて、3分待つだけ。弾ける音を聞いているうちに熱々のポップコーンが出来上がります。仕上げに塩を軽く振ると、まるで映画館。あの頃の我が家にあったなら、家族みんなで楽しんだに違いありません。ぜひ、家族みんなでテレビの前に陣取る夜にお試しください。あ!コーラもお忘れなく。
BALMUDA The Rangeで楽しむポップコーン
詳しく食べ物がおいしそうな映画たち
最後に、食べ物がものすごくおいしそうに
描かれている映画をいくつか。
ミッドナイト・ランMidnight Run
しがない賞金稼ぎとワケあって追われる身になった元会計士のユーモア溢れる逃避行ロードムービー。旅の途中、お腹が空き切って入ったダイナー。二人ともお金がなくて食べられなかったモーニングの「チョリソ&エッグズ」は、観ているこちらのお腹が鳴ります。
1988 | アメリカ映画 | アクション・コメディ
『ミッドナイト・ラン』
シェフChef
レストランをクビになったシェフとその息子のはなし。こちらも高級料理から屋台料理まで、様々なおいしそうなものが。しかし一番好きなのは、シェフが夜に家で作るペペロンチーノを作るシーン。なるほど、男は夜にパパっとぺぺロンチーノを作れなければならないんだと思い、その後修行に励みました。
2014 | アメリカ映画 | コメディ
『シェフ 三ツ星フードトラック始めました』発売中
A Tasty Story
おいしさの記憶と、特別なレシピをお届けします。
かける想い よろこびの洋食 大人の方が
おやつは楽しい テイスティな夜 ささやかな発明 スパイス・オブ・ライフ 小さな家のチーズ&チップス 時をこえるおいしさ フィレンツェの出会い 大きなおくりもの 揚げパンの引力